デモを最後まで見てもらえたのに、そのまま去られてしまう。閲覧数は伸びているのに商談が増えない、という状態の多くは、体験と連絡先の受け取りが分断されていることが原因です。関心が最も高まった瞬間に、次の一歩が用意されていないのです。
解決策のひとつが、デモの中にリード獲得フォームを置くことです。ただし「置けば取れる」わけではありません。この記事では、出す位置、項目数の決め方、同意の示し方、そして獲得した後の実務までを順番に整理します。
フォームは「関心の山」の頂点に置く
連絡先を入力してもらえるかどうかは、フォームのデザインよりも「そのとき相手がどれだけ知りたいと思っているか」で決まります。製品を触って「これは自分の業務に使えそうだ」と感じた直後が、その山の頂点です。逆に体験の前に置かれたフォームは、価値が分からないうちに個人情報を求める形になります。
Sawatteのフォームは、デモの最後のステップまで進んだ人に表示されます。全部見た人は関心が高いので精度の高いリードになりますが、途中で離れた人からは何も受け取れない、という性質もあわせて持っています。
「関心の対象ごとに出し分けたい」場合は、フォーム側ではなく、そこへ至る道筋を分けます。デモの途中で「どちらの業務が近いですか」と選択肢(分岐。1ステップにつき最大4つ)を出し、選ばれた業務の画面だけを見せてから最後のステップへ合流させる形です。関心の対象を絞ったうえで受け取れるので、その後の営業の初手を変えられます。用途が大きく違う相手に配るなら、デモ自体を分けて別のリンクを渡すほうが単純です。
項目数は「入力の心理的コスト」で決める
フォームの項目は、増やすほど営業は楽になり、入力する側は苦しくなります。会社名・部署・役職・電話番号・従業員規模……と並んだ瞬間に、相手は「営業電話が来るな」と身構えます。利害が正面からぶつかる場所なので、意識的に片側へ倒す必要があります。
最初はメールアドレス、多くても氏名までで始めてください。それ以上は後から聞けます。メールアドレスのドメインで会社はおおよそ分かりますし、部署や課題はやり取りの中で自然に埋まっていきます。増やしたくなったときの基準は「その項目が無いと最初の連絡ができないか」です。
- Sawatteのフォームは、メールアドレスが必須。お名前と会社名は「聞くかどうか」を選べ、表示しても入力自体は任意です。
- 電話番号・部署・従業員規模といった項目は用意していません。細かく知りたくなったら、最初の返信メールで尋ねる前提に切り替えてください。
- 会社名を足すと入力の手間は増えますが、法人としての検討かどうかの判別は早くなります。件数と精度のどちらを優先するかで決めます。
- 入力後に何が起きるかは、最後のステップの説明文に1行書いておく(例:ご入力後、担当者より2営業日以内にご連絡します)。次が読めないフォームは避けられます。
同意の示し方と、公開前の点検
連絡先を受け取る以上、取得の目的と扱いを明示するのは前提です。フォーム自体に説明文は入れられないので、最後のステップの説明文に利用目的(例:製品に関するご案内のため)を書き、自社のプライバシーポリシーの場所もあわせて案内してください。デモを置いたLPやメール本文の側に導線を用意しておくのも有効です。ここが曖昧なままだと、入力率が下がるだけでなくその後の関係にも響きます。
あわせてデモ自体も点検します。取引先名や氏名が写っていないかは、公開前の定型チェックにしておくと事故が減ります。黒塗り(マスク)はスクリーンショットに焼き込む方式なので、共有先で剥がされる心配はありません。ただし画面をまるごと記録したHTML表示のステップでは黒塗りが効かず、編集画面で警告が出ます。そのステップは表示方法を「スクショ」に切り替えてから黒塗りするか、ダミーデータで撮り直してください。
Sawatteでの設置:スターター以上
Sawatteでリード獲得フォームを使えるのは、スターター(月額1,980円・税込)以上です。フリープランでも共有リンクは発行できますが、フォームは付けられず、デモにSawatteのロゴ(透かし)が入ります。社外に配り始める段階で上げるのが現実的です。
設定は管理画面から行い、デモの内容とフォームを同じ場所で管理できます。閲覧する側にインストールは不要で、共有リンクを開けばそのままフォームまで到達できます。
獲得した後の実務が本体
フォームは集めた後が本題です。集まった連絡先は管理画面で一覧でき、CSVで書き出して営業リストや顧客管理ツールに取り込めます。先に決めておきたいのは「誰がいつ見るか」です。週に1回まとめて確認する運用では、熱が冷めた頃の連絡になります。
フォロー順は、入力の有無だけでなく「どこまで見たか」と組み合わせると精度が上がります。プロプランの離脱ポイント分析では、ステップ別にどこで止まったかを確認できます。
そして、フォームに書かれなかった疑問は消えるわけではありません。答えが得られないまま離脱している可能性があります。プロプランの「質問できるデモ」を使うと、閲覧者はその場でAIに質問でき、答えきれない質問はフォームで人に渡す、という二段構えにできます。
- 最初から順に見て入力:具体的な質問が来る前提で、日程調整を提案する。
- 分岐で特定の道筋を通って入力:関心のある業務が特定できているので、その機能に絞った説明から入る。
- 入力はあるが通ったステップが少ない:デモが合っていない可能性。別のデモか、短い要約を送る。
うまくいかないときに見直す順番
入力が集まらないとき、最初に疑いたいのはフォームではなくデモの長さです。そもそも最後まで到達していなければ、フォームの見え方をいくら直しても数は変わりません。ステップ別の到達状況(プロプランの離脱ポイント分析)を見て、落ちている場所を先に直します。
到達しているのに入力されない場合は、項目数と、入力後に何が起きるかの説明を見直します。変更は一度に1か所だけにしてください。位置と項目数を同時に変えると、どちらが効いたのか分からなくなります。
まとめ
リード獲得フォームの設計は、①フォームが出る最後のステップまでを、関心の山の頂点として設計する ②メールアドレス(+必要なら氏名)から始める ③利用目的とプライバシーポリシーを明示する ④獲得後は「どこまで見たか」と合わせてフォロー順を決める、という順番で組み立てると失敗しにくくなります。
質問への一次対応まで含めて設計したい方は「「聞けるデモ」とは?AIが閲覧者の質問にその場で答える」、配布の場面ごとの作り分けは「展示会・ウェビナーで自走するデモを活用する」、メールでの送り方は「営業メールにデモを添付して商談化率を上げる方法」をご覧ください。Sawatteは問い合わせ不要のセルフサーブで、円建ての公開価格から選べます。